CTを撮影し、今後の医療費を予想

 確定診断の必要性を感じて午前中再度大学病院に行ってきました。これまでの経過ですが、先週大学病院に行き、触診で男性の大事な部分の周りを触診であちこち触られ、恥ずかしさと痛さがないまぜになったものの、まだそれほどひどくはないというコメントにとりあえず安心して帰宅。

 その後日常生活の注意事項を自分でもかなり意識して生活。1週間が経過し、痛さをたまに感じるものの、割と順調な生活を送っていました。

 しかし鼠蹊部の違和感は、「気にする必要がない」と思った瞬間に気にしてしまいます。これは精神的な部分も大きいと思いますが、なんかの拍子に「チクッ」とした痛みが走ると、それだけで小心者の私は、さらに傷が広がったのではないかと心配してしまいます。

 一方3月にハワイ旅行を楽しむ予定で、すでに半年ぐらい前にチケットもコンドミニアムも手配済みです。この旅行に行けるかどうかということも気になっています。

 もし今後症状が悪化したら、旅行直前に突然キャンセルと言う事態も考えられ、だとすれば触診だけでなく、もう少し客観的な判断材料が必要だなと判断し、予約もしていないのに再度大学病院へ行ってきました。

 「予約なしだと困ります」という看護師さんの主張に、「違和感があればいつでも来てください」と担当の医師に言われています、とちょっと強気で押して、なんとか診察の順番に入れてもらいました。

 医師に私の気持ちを説明して、「ともかく確定診断と言うか状況を客観的に見極めたい」と伝えてCTの撮影をお願いしました。たまたま少しだけ時間があったようで、すぐに地下の撮影場所へ。

 CTを撮影するのは初めてですが、連れが悪性リンパ腫で入院治療をしているとき、その用語だけは勉強していたので、レントゲンによる断層撮影だということは分かっていました。

 ドーナツ型のドームの中に体を横たえ、撮影自体は5分ぐらいで終了。再び診察室に戻って撮影された画像を見ながら説明してもらいましたが、画像が実に客観的でわかりやすい。すごいもんだなと感じました。

 所見ですが、力を入れておなかを膨らませると、左の鼠蹊部の内側の膜(筋肉?)の一部が途切れていて、そこから少しだけ大腸の一部が顔を出しているという程度でした。親知らずが歯ぐきから出かかった状態に似ているなと思いました。

 医師の話では、「この程度なら日常生活に気を付けていれば緊急性はない」ということで、私自身も画像を見てようやく納得。「このぐらいの状態で1年以上生活している人もいる」という話も聞き、だったら旅行にも行けそうだと少しうれしくなって帰ってきました。

 というわけで、特に現状維持の状態なら、このまま3月上旬まで仕事も続け、旅行に行き、帰国後場合によっては手術と考えていたのですが・・・・。

 一方、無事にCTの検査を終えたものの、今後手術も含めて医療費の負担が大きくなりそうなことに気が付きました。

 昨日のCT検査の代金ですが、5千数百円でした。我が家のここ1年ぐらいの一か月の家計費は10万円位なので、その5%に相当する大きな金額です。

 しかし健康保険によって3割負担になってこの料金ですから、実際の費用は1.5万ぐらいかかっていることになります。CTの撮影そのものは5分もかかっていませんから、嫌な言い方ですが、バンバンCT撮影を行えば、どんどん儲かるような気もします。

 とはいうものの、機械本体の値段や、その画像を解析するコンピューターやそのソフト、さらにはその画像を病院内LANで結ぶという設備投資を考えると、やむをえないのかなという気もします。

 しかしこの感じで行くと、実際に鼠蹊部ヘルニアの手術を行い、数日入院したら、いったいいくらかかるのか。今回私が診療を受けた大学病院は、以前私の妻が入院していた病院と同じですが、妻の場合は入院と同時に保証金10万円が必要ですと言われました。

 さらに実際に治療が始まってみると、検査費用、ちょっとした手術や処置費用、入院に関する諸費用、薬代、食費等で、最初の一か月に請求された金額は50万円を越し、「こりゃ家計が持たないかも」と本気で心配しました。

 ただ日本には、こういう時のために高額療養費制度というのがあって、ある限度額を超えると、その分の負担はすべて賄ってもらえるというありがたい制度があります。

 それでも私の妻の場合は、結局ほぼ2年間闘病生活を続けましたので、その間高額療養費制度を利用したものの、病院に支払った総額は100万を軽く越しています。逆に言えば病院側は保険組合から500万以上の医療費がおりたのではないかと思っています。

 先端医療というのはお金がかかるもんだという現実を始めた目の当たりにしたわけですが、今回の鼠蹊部ヘルニアの手術の場合、費用はいくらぐらいになるのか?が気になってきました。


現状を考え手術を決断


初期症状と診断


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