退院

 夕方になったので、ネットを使って息子と連絡を取り、翌日の午前中退院予定なので、荷物運びをしてほしいと伝えました。息子はそれまで大学の関係で出かけていました。

 というわけで、結局予定通りというか、私の当初の読み通り3泊4日の入院生活となりました。ちなみにこの術後二日目の夕方には、痛みは感じるものの、点滴台なしで歩くこともできたので、病室を抜け出して30mほど先にある飲み物の自動販売機までゆ〜っくり歩いてみたりしていました。

 というわけで手術(9日)後2日目(11日)の夜は、特に何事もなく過ぎて行きました。ただし、寝るまで便意はあるのでトイレに数回行きました。しかし、なかなか大が出ません。結局この日だけでトイレには10回ぐらい入ったと思います。

 ともかく力むと痛いので、便器に座るだけです。あとは便意に任せて、自然に出るのを待つわけですが、これはなかなか厳しい作業だなと感じました。

 看護師さんにも聞いてみましたが、やはり皆さん苦労しているようで、「手術後3日を過ぎても出ないようなら、浣腸等が必要になるかもしれません」という人が多かったように思います。

 しかし9時過ぎになって、ようやくほんの少し出た感触が。そのことに気をよくして、そのままベッドに入ると、痛みはかなり薄らぎ、取りあえず右側を下にして寝れば熟睡できるまでになっていました。

 というわけで静かに寝ていたのですが、深夜に便意で突如目が覚めました。これはもしかしたらと思って慌ててトイレへ。こういう時個室は便利です。この時ようやくしっかり出て、これ以後爽快な気分で寝ることができました。

 しかも一度出るとあとは楽です。それ以降は全く問題なしでした。ただ力むと痛いので、成り行きに任せるよう努力してしますが、便秘がちだと大変だろうなあと感じました。

 12日の朝を無事迎え、6時に「これから検温を行います」というアナウンスがあり、これで起きました。動きもかなり楽になり、洗面等を済ませ、しばらく待っていると看護師さんが来て、熱と血圧、さらに患部の様子をチェック

 若干腫れがあるものの、とりあえず順調な回復ですというコメントいただきました。朝食を食べ、最後の痛み止めを服用。とりあえず、自宅に帰るまでは痛み止めを服用し、あとは我慢しようと思っていました。

 朝食をしっかり食べ、折角の機会なので広い個室の写真をデジカメで撮影したりして、息子を待ちます。9時過ぎに担当医が来て最後のチェックと入院後のアドバイスを受けました。

 基本的には順調な回復なので問題ないと思いますが、何かあったらすぐ連絡してください。というような内容です。またこの時念のため痛みどもも数日分追加してもらいました。ただ実際には全く使いませんでした。

 11時ごろ息子が来たので、入院にあたって用意した、ちょっと重たい荷物を持たせて退院手続きへ。費用をクレジットカードで支払い(個室料金と合わせて20万ぐらいです)、タクシーで帰って来ました。

 途中揺れたときに痛むかなと思っていましたが、痛み止めの効果もあり、ちょっと引き連れるような痛みを感じましたが、何とか無事自宅到着。運転手さんも丁寧な運転をしてくれたようです。

 しかし病院の広い個室もいいのですが、やはり狭いながらも自宅は落ち着きます。医者も言っていましたが、病院では大が出ないと困っていた人の大半が、自宅に戻るとすぐに出るようになるとのことでした。

 やはり自分の家はそれだけ精神的に落ち着くという事だと思います。というわけで、取りあえず自宅に戻って、いつものリビングの食事用の椅子に座りました。

 ところが、尻の下の椅子の板が妙に硬く感じられてびっくり。どうやら尻の肉がやはり少し落ちていたようです。たった4日間ぐらいなのに、ずいぶん変わるもんだなと感じました。

 その意味では、病院でベッドに横になっているのは楽ですが、それを続けていると体力や筋肉がどんどんそがれていくという事なんだなと思いました。

 昼食は、痛みを気にしながら、久しぶりに大好きなパスタを作って食べましたが、病院食に比べると味が濃いなと感じます。

 食べ終わると、痛み止めの影響からか、単なる慣れない場所での睡眠不足か、急に眠くなってきたので、リビングに置いてあるリクライニングチェアでうたたねを1時間ほど。

 そうこうするうちに、痛み止めが切れてきたのか、少しずつ痛みを感じるようになりました。ただ痛み止めを飲むほどではなさそう。後はこの痛みとの付き合いだなと思いつつ、無理せずブログを書いたり、本を読んだりです。?


自宅に戻って感じた痛み


手術


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