鼠径部ヘルニア手術の予後と費用

 予後ですが、ネットの体験談を参考にすると、一般的には回復は早いようです。日帰り手術とか、1泊2日の入院で十分という記載が多いです。実際私の場合も、医師によればだいたい標準ですという言い方でしたが、頑張れば2泊3日で帰宅できたかなという気がします。

 ただ我が家は父子家庭なので、私の場合は帰宅後に痛くて動けない状態では食事もままならないと思い、3泊4日にしました。

 というわけで、これも体験記を読んでいただければわかりますが、ともかく手術当日の麻酔が切れた後の痛みが一番強烈で、夜の睡眠も痛み止め服用で何とかうつらうつらできたという状態です。

 当然ながら寝返りをうつのも一苦労で、手術をした左側に横に向くのはほぼ不可能でした。しかし3泊4日後の自宅では、痛さをこらえながらですが、部屋の中をウロウロしていましたから、回復は早いのだと思います。

 ただ一般的に若い人の方が痛みが長引くと言われているようで、ちょっと面白い現象だなと思います。

 なお、鼠蹊部には各種の神経が通っているようで、医師の技量が不十分だったり、何らかのきっかけでちょっと神経に傷がついてしまうと、いつまでたっても痛みが残るという事があるようです。

 これは確率の問題だと思いますが、出来ればそういった手術経験が豊富な病院を選んだほうが、予後は良いような気がします。単に仕事の都合で日帰り手術が出来ると宣伝している病院を選んでしまうと、後で後悔することになりかねません。

 手術の費用ですが、基本的な手術の費用は5〜10万円ぐらいだと思われます。当然ながら手術方法でこの額は異なるはずです。また上記は基本的な手術料金であって、特別な料理や個室を希望したりすれば、この価格はどんどん大きくなります。

 ではそのお金はそのまま払わなければいけないのかというと、そうでもなさそうです。金額としては微妙ですが、高額療養費の適用を受けることができる可能性もあります。

 この場合、本人の年収額によって支払い上限が決まりますので、詳細については自分で調べるか、市役所等に出向いて聞いてくるしかありません。

 私の場合は手術後に市役所に行きましたが、その場合数か月後に適用申請関係の書類が届くという事でした。また事前に適用の申請をしておくと、手術当日の会計で限度額までしか払う必要がないので、手術前に時間がある人はあらかじめ申請をしたほうが良いと思います。

 なお手術そのものは高額なお金が必要ですが、その後は通常の病気と違って、せいぜいが痛み止めを処方される程度で、通院も多くて数回だと思われますので、通院費用はほとんどかかりません

 逆に手術前のいろいろな検査の費用が結構高額に感じるかもしれません。私の場合はレントゲン撮影や心電図検査、血液検査等が入念に行われました。



鼠径部ヘルニアとは


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